過敏性腸症候群(IBS)

 

過敏性腸症候群(IBS)てなに?
代表的な機能性(腸の中に明らかな病変がない)消化管障害の1つで、腹痛や腹部不快感、便秘や下痢を慢性的にあるいは、なんども繰り返してしまう状態です。

 

 

どのくらいの人に起こるの?
日本の一般成人の約15%にみられる頻度の高い疾患です。この発症には大きくストレスが関与していると考えられていますが、明らかな原因は不明です。

 

 

どんな人に起こるの?
これは大きくストレスや精神的な20~40歳代の比較的若年層の女性に多いと言われています。
仕事などでストレスの多い成人男性にも起こることもあります。
原因は?
脳と消化管(脳腸相関)が大きく影響します。
脳腸相関とは,脳と消化管の間で信号を伝達する、セロトニンや副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)といった神経伝達物質や、ホルモンを介して脳と消化管とが影響し合うシステムをいいます。
このシステムを介してストレスと消化管機能が結びつき、便秘や下痢、腹痛を引き起こします。
症状は?
主な症状は,腹痛,腹部不快感,便通異常(下痢,便秘)です。
その他に自律神経症状(めまい、動機、頭痛)や精神症状(不眠、意欲の低下、うつ)を伴うことがあります。
女性の場合、月経前や月経中に症状が悪くなることもあります。
特徴は?
腹痛は食事やストレスで増悪し,ガスや便の排出によって軽減すること。
病院で検査をおこなっても、なにも異常が見つからないことが特徴です。
治療法は?
精神的なストレスが大きな要因となるので、患者の不安を取り除き、生活指導や薬物療法を行います。
生活指導:規則正しい生活を行い、暴飲暴食をしないようにします。
薬物療法:症状に合わせて(便秘が多いか、下痢が多いか)、腸の動きを整える薬を使います。
必要に応じて,抗不安薬や抗うつ薬もつかうことがあります。
心療内科的治療:精神科の医師の指導のもと、リラクセーション、認知行動療法、催眠療法を行ったりします。