統合失調症

統合失調症とは?
統合失調症は、脳の機能がうまくいかないことが原因の精神疾患です。
それによって、自分の考えや気持ちがまとまらなくなり、妄想や幻覚がおこります。
以前は「精神分裂病」と言われていましたが、今は「統合失調症」へと変更されました。
患者数は?
とくに日本では十分な調査がありませんが、世界各国からの報告によると、生涯のうちに統合失調症にかかるのは人口の0.7%と言われています。
約100 人に1 人がかかるといわれており、決して珍しい、特殊な病気ではありません。
いつなるの?
10代後半の思春期から30歳代くらいまでに発症しやすい病気です。
原因は?
統合失調症の原因は、今のところはっきりとはしていません。
しかしも、もともとの性格に進学・就職・独立・結婚などの人生の大きな変化が、きっかけとなることが多いようです。
症状は?
統合失調症の症状は多彩ですが幻覚・妄想は特徴的です。
・幻覚:幻覚とは現実にはないものをある、と感じることです。
ないものが見える幻覚だけでなく、聴覚、嗅覚や触覚など、さまざまな感覚で現れます。
統合失調症で最も特徴的なのは幻聴です。
実際には存在しない人の悪口や自分を操るような声が聞こえてくるのです。
・妄想:妄想は、現実ではないことやあり得ないことなどを信じ込むことです。
以下のような被害妄想が特徴的です。
・周りのみんなが自分の悪口を言っている
・誰かに見張られている
・悪い人にだまされている
・食べ物に毒を盛られている
また、
・わたしは神の子だ
・有名人の子供スターの子どもである
などと思い込む誇大妄想がみられることもあります。
・誰かに操られている
自分の行動は誰かに支配されているように感じます。
また、自分の考えが他人に抜き取られてしまうと感じる思考伝播
他人の考えを吹き込まれていると感じる思考吹込
考えを他人に吸い取られてしまうと感じる思考奪取などの「させられ思考」
実際に誰かに操られていると感じる「させられ体験」
も特徴的です。
・考えがまとまらない
次々と考えが浮かび、まとまりがなくなってつじつまが合わないことを言ったりします。ひどい場合には会話が支離滅裂で、周囲の人は理解できなくなります。
また、考えが急に途切れてしまい、言葉が出てこなくなることもあります。
治療は?
代表的な治療として、薬物治療とリハビリテーションがあります。
症状が強い急性期には薬による治療が基本になりますが、早期に発見し、早い時期からリハビリテーションを組み合わせるのとが効果的と言われています。
治療は外来(病院に通う)か入院で行います。
以前と比較して外来で治療できることが増えてきました。
日常生活での苦痛が強く、本人が入院を希望した場合や、通常の日常生活をおくることが困難な場合、薬での治療の自己管理が難しい場合には入院することがあります。