最近、ニュースでも、乳がんと闘病している芸能人や亡くなった方が取り上げられていますね
そのようなニュースな中でもたれがちな乳がんへの偏見、勘違いをなくして頂きたいと思います

「乳がんになったら治療法はないんじゃないか?」

「乳がんになったら死んでしまうんではないか?」
「乳がんになったら、乳房を切除しないといけないんでしょ?」

と思っていませんか?


乳がんは、がんの進行ステージによって治療法が異なりますし、必ず亡くなるがんでもありません、
そして、乳がんかと言って必ず手術が行われるわけでもありません。

それでは乳がんの治療について説明していきたいと思います

治療方針の決め方

乳がんの治療は進行度、がんの特徴によって細かくわけられて決めます。

大きな流れとしては乳房以外に転移があるかないかです

他の臓器に転移がない場合

転移がない場合は局所両方といって、乳房のがんを取り除くことを主体として治療していきます

まず、
乳房のがんについて
乳房を温存療法ができるのかできないのか検討します。

乳房温存療法
乳房内のがんを切除+切除できなかったがん細胞を放射線で攻撃します。
乳がんの手術としては乳房温存が全体で60%以上を占めます。

乳房温存の基準は以下の通りです

乳房温存療法の適応

がんの大きさが3cm以下
(がんの形によっては4cm)

乳房内に多発していない

(がんが隣接、近接していれば2個まで)

広範囲に乳管内にがんが広がっていない

放射線をあてることができる

患者の希望がある

 乳房を温存する場合、適切に判断し、術後放射線で治療を適切に行えば、乳房切除と治療成績はほぼ変わらないと考えられています。
また、乳房を温存する場合、手術後の外見が保たれるというメリットがある一方、
乳房の中に再発してしまう可能性があるというデメリットがあります。

そのため、乳管温存をする場合は、治療効果を高める目的ではなく、
乳房の見た目が保たれ、再発のリスクが少ない場合に適応となります。
患者の希望がない場合は乳房温存は実施されません。

温存希望なしの場合
乳房を切除±乳房再建術
乳房温存ができなそうな時
乳房温存手術+術後放射線照射
乳房温存の適応がない場合
抗がん剤で治療し効果がなければ、乳房切除±乳房再建
抗がん剤治療で効果あれば、乳房温存+放射線照射

となります。
これに加え、乳房の近くにはたくさんのリンパ節があり、そのリンパ節を経由して全身へ転移することがあります

そのためリンパ節の確認を行います。
リンパ節への転移はCTやMRIといわれる画像検査を受けることで確認します。

リンパ節への転移が認められる場合
リンパ節をとり、放射線照射
リンパ節への転移がない場合
乳がんに一番近いリンパ節(センチネルリンパ節)の※生検をおこないます。
生検を行っても転移がない場合にはリンパ節はとりません。
生検を行なって、がんがある場合にはリンパ節をとり放射線照射を行います。

 

 ※生検
がんの部分に太い針を刺し、組織を切り取ります。その組織を顕微鏡などをつかって確認してがんか、がんに似ているだけの細胞なのか、がんの場合、ほの特徴までわかることができます。

これに加え、全身療法といって
再発のリスク、がんの特徴によってホルモン療法や抗がん剤などを追加していきます。

 ※ホルモン療法
乳がんが発生する乳腺はエストロゲンといわれる女性ホルモンによって増殖することがわかっています。

そのため乳腺の細胞からできるがんの多くは、このホルモンをおさえることでがんの増殖の抑制ができます
ホルモン療法でがんの抑制ができる一方、子宮や骨などにも影響がある場合があります。

乳がんが発見されたとき、

他の臓器にもすでに転移がある場合

がんの転移は脳、肺、肝臓や骨など全身に転移することがあります。
転移は画像や転移による症状などで判断することができます。

場合によっては手術して乳房を切除したり放射線をあててがん細胞を攻撃します

それに加えて、ホルモン療法や抗がん剤などの薬剤でがんの特徴に合わせて治療していきます。

このように、乳がんの治療は進行度や特徴などで治療方法が細分化されています。
また乳がんは早期に発見し、早期に治療すれば最小限の治療で済ませることが可能です。
しかし、その一方、進行してしまうと全身に広まりやすいがんでもあります。


そのため、定期的に乳がん検診をうけて、早期の発見を目指しましょう、


乳がんの自宅でできる確認方法はこちらをお読みください

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