入院受療率トップの精神科、長期滞在問題

入院受療率は精神科がトップです。その中でも、統合失調症が最も多く、病床数は全体の約2割を占めるといわれています。平均在院日数は約270日(一般病床の役16倍以上)です。

精神科の入院滞在期間が課題となる中、ケアの手厚さや都道府県による差が大きいことが、医療経済研究機構と東京都医学総合研究所の調査で分かったようです。

その研究では、1年以内に退院できた患者が約8割ほど。この中で面白いデータが明らかになりました。

この一年以内に退院できた患者の退院率は、

看護師1人が患者7人に対して配置された時は、精神病棟は約100%に近く

看護師1人が、患者20~30人に対して配置された時は、認知症治療病棟は70%をきっていたようです。

また、都道府県別でみると、

退院率が最も高いのは東京都約90%は、最も低い山口県とは約20%近くも差があったようです。

これは一体何を意味しているのでしょう。

精神科に入院している患者さんは、他の内科や外科の入院のように、「この検査数値が高い/低いから治療が必要!画像の検査でここに悪性腫瘍(がん)があるから手術をしよう!」

というわけにはいきません。

明らかな客観的な異常数値データがあるわけではない精神科は、まさに医療の原点となる、人と人との心のつながりが重要なのではないかな、とも思います。

もちろん、精神科領域も薬などで行う治療方法で治療治るケースもありますが、人の心・精神的な問題は、人によるケアでより一層の治療効果を発揮するのではないかと思います。

また同じ病気であっても、退院率に地方での格差が生まれていることから、医療スタッフの配置や、人の少ない病院でどのように手厚いケアをしていけるのか、病院全体として考えていく必要もあるのかと思います。

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