皆さん、睡眠不足によって様々な体へ悪影響が起こることをしっていますか。

今回は、以外と知られていない、睡眠と体の関係をご紹介いたします。

80%の人が睡眠への不満をかかえている

ある『睡眠に関する調査』で、2050代の800名を対象にしたアンケートでは、平均睡眠時間がなんと6.2時間。

更に8割以上のひとが、『目覚めた時に睡眠が足りない』と感じているようです。

総務省の発表でも、20%の人が睡眠に不安を抱えており、長期的な睡眠不足は健康に重大な影響を及ぼすと、発表しています。

それでは睡眠不足が引き起こす体への影響をご紹介しますね。

 

睡眠不足で起こる悪影響

1太りやすくなる

スタンフォード大学が20041000人規模の、『睡眠時間と肥満の関係』の研究を行いました。

そこでは、「睡眠時間67時間の人は肥満度が低く、それより睡眠が短くても長くても肥満度が高くなる」ということが発表されたのです。

6.7時間以上でも、以下でも太る?なんで?

これは、わたしたちの体の中で働く2つのホルモンが大きな原因と考えられています。

 

1つ目は、食欲抑制ホルモン(=痩せホルモン)とも言われる、『レプチン』です。

レプチン
レプチンは脂肪細胞から作り出され、交感神経の活動を活発にさせて、体重増加を制御、エネルギー消費を飛躍的にアップ、食欲を抑える作用があります。

 

2つ目は、胃から作られる『グレリン 』です。

グレリン
グレリンは、脳に働いて成長ホルモン分泌を促したり、食欲を増進させる働きを持ちます。

睡眠不足ではグレリン増加↑、レプチン減少↓になります。

睡眠時間が少なかったり、多い人はこグレリンとレプチンのバランスが崩れやすくなると言われています。

睡眠時間の偏りで、このバランスが崩れると

グレリン増加→食欲増える→太る
レプチン減少→エネルギー消費減少、食欲増加→太る
となって、太りやすくなります。

2太って更に寝不足に

上記のように太りやすくなると、睡眠時無呼吸症候群になるリスクが上がります。

睡眠時無呼吸症候群は、本来睡眠中に副交感神経(体を休める)が優位に働くはずが、

交感神経(体が活発になる)が優位になってしまい、体が休めずに睡眠不足に陥ってしまうんです。

睡眠不足の悪循環になってしまうそれがあります。

肌が荒れる、老化

成長ホルモン夜の睡眠中に1日の約70%が分泌されることがわかっています。

「寝る子は育つ」という言葉がまさにそうですね。

成長ホルモンて、子供の成長期だけの話でしょ?

違うんです!成長ホルモンは成人になっても分泌されています!

成長ホルモンら、子供の時は体を大きくする作用が強く、成人では代謝の促進や細胞の修復、タンパク質の合成などにかかわる作用が大きくなります。

そう、体の代謝をあげて若返らせる、別名〝アンチエイジングホルモン〟とも言われています。

成長ホルモンは入眠後23時間に分泌され、6時間ほど掛けてはたらきます。

このように成長ホルモンは6.7時間の睡眠時間で十分な機能を発揮することが分かっています。

生活習慣病になりやすい

睡眠不足によって太りやすくなることは、上に書きましたね。

これに睡眠不足による生活のサイクルが崩れたり、体に負荷がかかること、食生活の乱れが加わることで、

・糖尿病

・脂質異常症

・高血圧など

の生活習慣病につながることも明らかになっています。

これには副腎皮質から分泌されるコルチゾールというホルモンが関わっていると考えられています。

ストレスを受けた時に分泌が増えるので、別名「ストレスホルモン」です。

コルチゾールの主な働きは、

・脂肪組織での脂肪の分解代謝を促す

・肝臓での糖を作る

・筋肉でのたんぱく質代謝、

・炎症を抑える、免疫抑制

で、日々ストレスのかかっている私たちの体には必須のホルモンです。

このホルモンは一日中出ているのではなく、わたしたちの活動が始まる朝に分泌量が多く、夜にかけて減っていくというリズムがあります。

睡眠不足やストレスなどでこのリズムが乱れ、コルチゾールの分泌が適切にできないと、脂質の分解や代謝が悪くなります。

それによって、高血糖、高血圧、脂質代謝につながり、生活習慣病を引き起こすと考えられています。

うつ病になりやすい

うつ病の原因はまざまざですが、その内のひとつとして、睡眠障害が挙げられます。

心配事やストレスなどによって睡眠が十分にとれず、そこからうつ病を発症するケースがあります。

不眠のある人はない人に比べて、4倍もうつ病になりやすいというデータもあります。

認知症

睡眠不足が長期間続くことで、アルツハイマー型認知症を引きおことすと考えられています。

これは、睡眠不足によって脳の記憶を司る海馬という部分が縮小することで、記憶力や認知能力が低下するからです。

またアルツハイマー型認知症の原因は、アミロイドβ(ベータ)というタンパク質が脳内に蓄積されることが原因と考えられています。

蓄積したアミロイドβは、脳の細胞を死滅させ、記憶を司る細胞に広がると記憶力が低下、物忘れが起こります。

アミロイドβはタンパク質ですので、健康な人の脳にも存在します。しかし、通常はゴミとして睡眠中に短期間で分解され排出されます。

睡眠不足が続くと脳の老廃物を排出する循環が悪くなり、アミロイドβがたまりやすくなります。

風邪をひきやすくなる

カリフォルニア大学の研究では、睡眠時間と免疫力について研究が行われました。

睡眠中、わたしたちの体は一日の活動で受けたストレスや負荷から回復し、病気を起こすウイルスにさらされても、免疫力でそれを撃退する準備をします。

ウイルスや細菌から体を守るために白血球を含む免疫システムが関わります。

睡眠が十分に取れてないと、免疫に必要な抗体やサイトカインの産生量が制限されるため、体を守る機能が落ちると考えられています。

あなたの体を守るために寝てください

睡眠不足が起こす、重大な影響をお分りいただけたでしょうか。

睡眠は健康でいるためには必須なんですね!

忙しい日々の中で、まず削ってしまいがちな睡眠時間。

睡眠は私たちにとって、心と体を休めるとても大切な時間です。

ゆっくりと過ごす時間がない中でもご自分のために、しっかりと睡眠をとってくださいね!

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