日に日に増していく食中毒

暑さも日に日に増してきましたね!

最近、病院の救急外来でも度々みる食中毒。

この時期になると、特に増えて来ます。

 

患者さんは皆、

「腐ったものなんて食べてません!」

「お肉は焼けてました!」

とか言うんですが、中には熱を通しても意味のない細菌もいるんです!


今回は夏に多い食中毒の正しい知識と、対処法をお伝えします!

まず、食中毒て何?!原因は?

 

食中毒とは、細菌によって飲食物を介して発症する疾患の総称です。

大きく発生するメカニズムによって、毒素型と感染型に分けられます。

 

この大きな2つの分類によって症状や、対処法なども変わって来るので、

 

1つずつ説明していきます!

毒素型


細菌が発生した毒素を口から摂取するとことによって発症する食中毒

夏の代表菌:黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌

注意する食べ物
手で握ったおにぎり、かまぼこ、シュークリームなどの加工品

食べてから発症時間まで要する時間
1〜6時間(平均3時間)

主な症状

激しい吐き気、嘔吐、急な腹痛、下痢、熱はないことが多い!

 

これは、料理人の手の切り傷(化膿した部分)などから、黄色ブドウ球菌が、なんらかの形で食品の中に混入し、食品内の中で増殖、エンテロトキシンという毒素をつくり、

 

それを食べてしまうことで発症してしまいます。

 

毒を食べていることと同じなので、他の食中毒よりも症状がでるのが早いです!

また、毒を食べているので、抗生剤など、細菌を殺す薬が無効なんです。

 

予防方法は、黄色ブドウ球菌に汚染されたご飯を食べないことが一番なんです。

手に傷があるとき、おにぎりをつくるなら手袋をするなどしてください!

 

 

そう、この黄色ブドウ球菌のだす、エンテロトキシンという毒素は耐熱性で100度の加熱でも、毒素効果を発揮するという、、、おそろし毒素です。

 

毒素を体に入れてから発症するまでの時間は短いですが、

治るのも早いのが特徴です!

 

1〜2日ほど安静にして、しっかりと水分をとることが大切です!

 

 注意!

下痢が出ているからって下痢止めの薬は飲まないでくださいね!

詳しくは後ほどお話します!

 

つぎに

感染型

口から摂取した細菌が腸の中で増えて発症する食中毒

夏の代表:腸管出血性大腸菌、腸炎ビブリオ、サルモネラ、カンピロバクター

カンピロバクター

細菌の食中毒で最も多いのが、このカンピロバクターです

カンピロバクターは家畜の腸に生息してその汚染された食肉や生乳、ペットとの接触を介して、人にうつる、人畜共通感染症といわれています。


つまり、

カンピロバクターに感染した、鶏や豚、牛を

調理不十分な加熱のまま、汚染された食品を食べることで、

ヒトの腸の中で増殖、細胞を破壊して発症します。

 

食べてから発症時間まで要する時間

2〜7日間   
割と長いです!

 

主な症状

腹痛、下痢(水のような下痢、たまに血が混じることもあります!)、発熱

 

腸の中で増殖して悪さをするので、お腹の症状がとても強いです!


予防方法は、鶏肉や豚肉、牛肉を食べる際には、しっかりと火を通してから食べてください!


常温で置いておかなければ繁殖しないでしょ?て思ってませんか?!

違うんです!

 

カンピロバクターは、低温にもつよいので、冷蔵しているから大丈夫!なんてことはありません!

冷蔵されたお肉にも十分気をつけてください!

サルモネラ菌

 

カンピロバクターの次に多いといわれているのが、このサルモネラ菌!

 

夏季に鶏卵、マヨネーズ、加熱不十分なお肉をたべたり、ミドリガメなどのペットと接触後、食事をした後に発症します。

 

食べてから発症時間まで要する時間

1〜3日

 

主な症状

激しい腹痛、嘔吐、下痢、38度以上の発熱、

下痢や熱の症状が重症になり、脱水に陥る可能性もあります!

 

サルモネラに感染したら、しっかりと水を取ってくださいね

腸管出血性大腸菌(O-157)

 

腸管出血性大腸菌の産生するベロ毒素により発症します

この大腸菌は、動物の腸内に生息していて、汚染された食肉やその加工品・飲料水を食べたり飲むと感染します。

 

感染者の排泄物で汚染された手指で取り扱う食品などを介して、感染を起こすこともあります。

 


焼肉屋さんで、ユッケが消えたのもこれが理由です

 

 

食べてから発症時間まで要する時間

3〜5日

 

 

主な症状

頻回の水のような下痢、激しい腹痛、ときに血の混じる便

ほとんどの人は適切に対処すればこれで終わります。

しかし、

まれに

5歳以下の子供や高齢者に発症すると重篤な症状になりうります

これは、この大腸菌がだすベロ毒素によって、腎臓の血管が傷つけられ、血の塊ができてしまいます。

それによって、

体内の血液が固まったり溶かしたりするメカニズム

(皮膚から血ができた時に、かさぶたとなりすぐに出血が止まりますね、あのような機能)

が破綻してしまい、

 

血を止めるのに必要な血小板がさがったり、

血管内の血の塊に赤血球がぶつかることで、赤血球の破壊などがおきたり

腎臓に重篤な障害をおこします

時に死に陥る大変危ない感染症です

 

治し方は?

 

食中毒は、対処療法といって、適切に処置をすれば、大部分は治療可能です。

 

しかし、過度な脱水になってしまっていて、腎臓に負担がかかってしまっていることもあります、

その場合、点滴などで早急に体内に補液する必要があります

 

 ここで注意!

  食中毒が原因の場合、下痢がひどいからって、絶対に、下痢止め薬を飲まないでください!

下痢というのは、細菌によってお腹がゆるくなってしまっていることもありますが、

体が一生懸命、菌や毒素を外に出そうとしているのです!

また、無理に蹴りを止めようとすると、細菌によって産生されたガスなどが排泄できなくなり、お腹がパンパンにふくれあがってしまうことがあります!

また炎症を止める薬も同様に、飲まない方がいいです!

なので、下痢止めは飲まないようにしてくださいね

 

  無理に我慢せずに、一日中10回程の下痢のある場合、呼吸が苦しい時、意識障害があるときは医療機関を受診してください!

また、どの細菌による感染かによって、使う抗生剤や黄色ブドウ球菌のような毒素型の場合は、抗生剤が効かない場合があります


その場合、過度に体内に抗生剤を入れると、耐性菌ができてしまう可能性があるので、

 

過剰な治療を避けるためにも、


これを読んでくださってる方に、適切な処置を受けるために、いくつか、医師に症状を伝えるポイントをお教えします!

医者に症状を伝えるポイント

発熱有無→毒素型か細菌感染型かの確認

周りに同じ症状の人がいるか→集団感染をおこしうふ病原を確認

 

下痢が一日中どのくらい続いているか→腸内の感染か、脱水はあるか

水分は取れているか→脱水症があるか

 

細菌食べたもの1週間くらいの肉や乳製品、加工品など、出来るだけ具体的に、摂取から何日間たっているか→感染源の見極め

 

排泄物はどうしたらいい??

アルコール消毒は効かない!

乾燥する前に片付けましょう!

 

床等に飛び散った、感染者の排泄物をを処理するときは、捨てれるような使い捨てのエプロン、マスクと手袋を着用してください!

処理する時は、排泄物中の細菌が飛び散らないように拭き取ってください。

その後は次亜塩素酸ナトリウム拭いて、水拭きをします。

  次亜塩素酸ナトリウム?!ないから、アルコールでいいや!

って、よくないです!


アルコールは効きません。要注意です

 

 

拭き取りに使用したペーパータオル等はビニール袋に密封して破棄しましょう。

 

ウイルスによる食中毒の場合には乾燥すると空気中に漂いやすくなるため、乾燥しない内に処理をしてください。

まとめ


食中毒は、感染源で治療法などががかわる!


むやみに下痢止め薬や炎症止め薬をのまないで!

一日10回ほど下痢の場合は病院へ!

 

病院で医師に伝えるポイント

いつ、どこで、何を食べて、何日語後に症状がでたか

発熱の有無、下痢の回数、水分とれてるか

 

です!


正しく予防法、対処方法を理解して、楽しい食LIFEをおくりましょう!

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